障害者の転職の軸の決め方|面接例文と整理シート

障害者の転職の軸の決め方|面接例文と整理シート 転職・就活の実践

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「転職の軸って、どうやって決めればいいんだろう」「面接で転職理由を聞かれたとき、うまく言葉にできるか不安……」障害者雇用での転職活動を考えているあなたが、こんな悩みを抱えているとしたら、この記事はまさにそのために書きました。障害者 転職 軸 決め方を自分なりに整理できると、履歴書の志望動機も面接での受け答えも、ぐっとスムーズになります。この記事では、転職の軸とは何か・なぜ大切なのかという基本から、障害者雇用ならではの視点、面接で使える例文、そして自分で書き込める整理シートの活用法まで、順番に解説します。

結論・要点まとめ

転職の軸とは「自分が仕事を選ぶときの優先順位」のこと。障害者雇用での転職では、①自分の特性と環境の相性②働き続けられる条件③やりがいや方向性の3つを軸として整理するのが実践的です。軸が言語化されていると、面接でも書類でも「なぜこの会社なのか」が自然に伝わります。まず自己分析から始め、軸を1〜3個に絞ることが第一歩です。

「転職の軸」とは何か・なぜ障害者雇用で特に重要なのか

転職の軸3つ

転職の軸とは、就職先を選ぶときに「ここだけは外せない」と思う条件や価値観のことです。たとえば「通勤時間が短いこと」「在宅勤務が可能なこと」「ルーティン業務が中心であること」などが軸の例として挙げられます。

障害のある求職者にとって転職の軸は特に大切です。理由は二つあります。一つ目は、働き続けるためのマッチング精度が上がるから。配慮事項や必要な環境が人によって異なるため、「自分に合った職場の条件」を事前に整理しておくことが長期就労につながります。二つ目は、面接での一貫性が生まれるから。「なぜ前職を辞めたのか」「なぜ障害者雇用枠で応募しているのか」「なぜこの会社なのか」という質問に、軸がブレずに答えられるようになります。

就労移行支援や就職活動の支援現場でも、「転職の軸が曖昧なまま活動を始めてしまい、入社後のミスマッチで再び退職してしまう」というケースが少なくありません。障害者 転職 軸 決め方を最初に丁寧に取り組むことが、結果として遠回りをしない近道になります。

障害者雇用版・転職の軸の決め方ステップ

軸の決め方3ステップ

以下の3ステップで、自分だけの転職の軸を見つけていきましょう。

ステップ1:過去の経験から「快・不快」を洗い出す

まず、これまでの仕事・アルバイト・学校・日常生活の中で「これはよかった」「これはつらかった」を書き出します。診断名や障害の種類ではなく、「実際にどんな場面でしんどかったか・楽だったか」を具体的に振り返るのがポイントです。

  • 急な予定変更が多いとパニックになりやすかった → 「スケジュールが安定している仕事」が軸候補
  • 一人で黙々と作業する時間が集中できて好きだった → 「個人作業が多い環境」が軸候補
  • 電話対応が多い業務でミスが続いた → 「電話対応なし・メイン業務が明確」が軸候補

この段階では「わがまま」と思わず、できるだけ正直に書き出すことが大切です。

ステップ2:「働き続けるための条件」を整理する

次に、体調管理や通院・服薬など、安定して働くために必要な条件を整理します。以下の項目を参考にしてください。

  • 通勤時間・交通手段(疲労や感覚過敏への影響)
  • 勤務時間・休憩の柔軟性(通院や体調に合わせた調整ができるか)
  • 在宅勤務・フレックスの有無
  • 職場環境の騒音・照明・においなどの感覚面
  • 上司や同僚とのコミュニケーションのスタイル

これらは「わがまま」ではなく、合理的配慮の観点から求めることができる事項です。改正障害者雇用促進法により、2016年4月1日から、事業主には障害のある労働者に対して、過重な負担とならない範囲で合理的配慮を提供することが義務付けられています。

出典: 厚生労働省

ステップ3:「やりがい・方向性」を加えて軸を1〜3個に絞る

最後に、「どんな仕事をしたいか・どんな自分になりたいか」という前向きな視点を加えます。条件面だけの軸では「なぜこの会社なのか」が薄くなりがちです。たとえば「社会に役立つと感じられる仕事がしたい」「コツコツ積み上げる仕事が得意で、その専門性を活かしたい」などを組み合わせます。

最終的に、転職の軸は1〜3個にまとめることをおすすめします。多すぎると「この会社には合わない」と感じる職場が増えすぎて活動が行き詰まりますし、1個だけだと視野が狭くなります。

整理シート:書き込んで転職の軸を言語化しよう

以下のシートを手帳やメモ帳に書き写して、自己分析に活用してください。支援員や担当者と一緒に埋めるのもおすすめです。

転職の軸 整理シート
項目 記入例 あなたの答え
過去に「よかった」と感じた仕事・場面 データ入力、一人での調べもの作業 (ここに記入)
過去に「つらかった」仕事・場面 電話対応、急な業務変更、長時間の会議 (ここに記入)
安定して働くために必要な条件 通勤30分以内、週1テレワーク、定時退社 (ここに記入)
やりたいこと・なりたい姿 ITスキルを活かして事務職で長く働きたい (ここに記入)
転職の軸(1〜3個にまとめる) ①PC作業中心②通勤30分以内③ルーティン業務 (ここに記入)

面接で使える例文:転職理由・志望動機への応用

転職の軸が決まったら、それを面接の言葉に変換しましょう。ポイントは「前職の不満だけで終わらせず、自分が何を求めているかをセットで伝える」こと。障害者 転職 軸 決め方を整理した成果を、そのまま面接の受け答えに活かします。

例文①:転職理由(前職を辞めた理由を聞かれた場合)

「前職では、突発的な業務変更が多く、体調管理が難しい状況が続きました。自分の特性を踏まえて、業務の流れが安定している環境でこそ力を発揮できると気づき、転職を決意しました。今回は、定型業務が中心でチームの役割分担が明確な御社に魅力を感じています。」

例文②:志望動機(なぜこの会社を選んだのかを聞かれた場合)

「私の転職の軸は、『PC作業を中心とした業務』と『障害への理解がある職場環境』の二つです。御社が障害者雇用に積極的に取り組まれており、データ管理や書類処理といった私の得意な業務に携われることを知り、応募しました。集中して取り組む作業が得意なので、正確さが求められる場面でお役に立てると考えています。」

例文③:軸がシンプルな場合(短く伝えたいとき)

「私が仕事を選ぶうえで大切にしていることは、通勤の負担が少ないこと、そして業務内容が自分のペースで取り組めるものであることです。今回の求人は、その両方を満たしていると感じ、ぜひ長く貢献できる場として志望しました。」

例文はあくまでテンプレートです。自分の言葉に置き換えて、練習してみましょう。支援員と一緒にロールプレイするのも効果的です。

障害者 転職 軸 決め方でよくある3つの迷いと対処法

迷ったときの整理法

迷い①「軸が多すぎて絞れない」

条件をすべて満たす職場は現実的には少ないため、「絶対に外せないもの」と「あればうれしいもの」に分けてみましょう。前者が転職の軸、後者はボーナス条件です。

迷い②「障害のことを軸に入れていいのか不安」

「障害への配慮がある職場」を軸にすることはまったく問題ありません。長く働くために必要な環境を明確にすることは、採用する側にとっても一緒に働くうえでの大事な情報です。配慮事項の伝え方については、支援員や就労移行支援のスタッフと相談しながら整理するのがおすすめです。

迷い③「前の職場が嫌で辞めるだけで、軸なんてない」

「ここが嫌だった」は、裏を返すと「自分が大切にしていること」です。「残業が多くて体調が崩れた」→「心身の安定を保てる働き方をしたい」というように、不満をポジティブな軸に変換することができます。

現場からのひとこと

就労支援の現場では、転職活動を始めたばかりの方が「どんな仕事が自分に合うかわからない」とおっしゃるケースが非常に多くあります。そのような方と一緒に、過去の仕事やアルバイトの「よかった・つらかった」を丁寧に振り返ると、意外と共通したパターンが見えてきます。「実は静かな環境でのPC作業が自分に合っていた」「人に指示される形よりも、マニュアルが明確な業務の方が動きやすかった」など、本人も気づいていなかった傾向が言語化されることがあります。

転職の軸は一度決めたら終わりではなく、活動を進める中でアップデートしていくものです。支援員やジョブコーチと対話しながら、少しずつ磨いていきましょう。一人で抱え込まずに、ぜひ相談の場を活用してください。

よくある質問

Q1. 転職の軸は何個が適切ですか?

一般的には1〜3個が目安とされています。多すぎると条件に合う求人が見つかりにくくなり、少なすぎると職場選びの視点が偏ることがあります。「絶対に外せないもの」を1〜2個、「できればほしいもの」を2〜3個に分けて整理すると使いやすくなります。

Q2. 障害者雇用枠と一般雇用枠、どちらで探すかも軸に関係しますか?

関係します。障害者雇用枠を選ぶ場合は「配慮がある環境」を軸にしやすいですし、一般雇用を選ぶ場合はクローズ就労(職場に障害を伝えない)か否かも踏まえて軸を設定する必要があります。どちらが自分に合うかは、主治医や支援員と相談しながら考えることをおすすめします。

Q3. 転職の軸を面接で正直に伝えていいですか?

基本的にはポジティブな言葉に置き換えながら、正直に伝えることをおすすめします。「〜が苦手」よりも「〜の環境でより力を発揮できる」という表現にすると、採用担当者にも受け取られやすくなります。また、合理的配慮に関わる内容は、内定後の条件確認のタイミングで伝えるケースもあります。

Q4. 自己分析が苦手で、うまく軸が見つかりません。

一人で取り組むのが難しい場合は、就労移行支援のプログラムや支援員との面談を活用するのが効果的です。他者との対話の中で「自分でも気づいていなかった強みや傾向」が見えてくることがあります。また、過去のエピソードをメモ書きするだけでも始められるので、まずは「よかったこと1つ・つらかったこと1つ」を書くところから始めてみましょう。

Q5. 転職の軸と志望動機はどう違うのですか?

転職の軸は「自分が仕事を選ぶ基準・優先順位」であり、自分の内側にあるものです。志望動機は「この会社を選んだ理由」であり、転職の軸と応募先の特徴を結びつけたものです。「私の軸は〇〇で、御社の△△がその軸に合っていると感じました」という構成にすると、自然なつながりになります。

まとめ|次にやること

障害者 転職 軸 決め方のポイントをまとめます。

  • ステップ1:過去の「よかった・つらかった」を書き出す
  • ステップ2:安定して働くための条件を整理する
  • ステップ3:やりたいこと・方向性を加えて1〜3個に絞る
  • アウトプット:整理した軸を、面接の例文・志望動機に変換する

転職の軸は、書類選考から面接、入社後の定着まで、一貫して役立つ「自分の地図」のようなものです。一度整理しておくと、活動全体がぐっと楽になります。

「うまく整理できない」「一人では不安」という場合は、就労移行支援の支援員や、ハローワークの障害者専門支援員への相談も選択肢の一つです。あなたのペースで、一歩ずつ進めていきましょう。

「読んだだけでは判断がつかない」というときは、人に相談するのが早道です。

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監修者

この記事の監修者

監修:雨宮久美子

サービス管理責任者
就労継続支援A型・就労移行支援
多機能型事業所「はたらく森」

就労継続支援A型・就労移行支援の多機能型事業所「はたらく森」にて、障害のある方の就労支援に従事。現場での支援経験をもとに、記事内容の正確性を確認しています。

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